電験三種 電験三種の過去問解説

【使いやすさNo.1】電験三種(電力)の過去問解説集2017★動画と図でやさしく説明

2019年10月26日

電験三種の過去問解説(電力):2017年(平成29)問14
電気絶縁材料(論説)

電気絶縁材料に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)ガス遮断器などに使用されているSF6ガスは、同じ圧力の空気と比較して絶縁耐力や消弧能力が高く、反応性が非常に小さく安定した不燃性のガスである。しかし、SF6ガスは、大気中に排出されると、オゾン層破壊への影響が大きいガスである。

(2)変圧器の絶縁油には、主に鉱油系絶縁油が使用されており、変圧器内部を絶縁する役割のほかに、変圧器内部で発生する熱を対流などによって放散冷却する役割がある。

(3)CVケーブルの絶縁体に使用される架橋ポリエチレンは、ポリエチレンの優れた絶縁特性に加えて、ポリエチレンの分子構造を架橋反応により立体網目状分子構造とすることによって、耐熱変形性を大幅に改善した絶縁材料である。

(4)がいしに使用される絶縁材料には、一般に、磁器、ガラス、ポリマの3種類がある。我が国では磁器がいしが主流であるが、最近では、軽量性や耐衝撃性などの観点から、ポリマがいしの利用が進んでいる。

(5)絶縁材料における絶縁劣化では、熱的要因、電気的要因、機械的要因のほかに、化学薬品、放射線、紫外線、水分などが要因となり得る。

出典元:一般財団法人電気技術者試験センター


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過去問のポイント

絶縁材料に関する内容は、参考書の最後におまけ程度に記載されているだけなので、できるだけ多くの過去問を解いて、参考書に記載されていない知識を頭に入れて受験しましょう。

問題を解くポイント

  • SF6ガスの特性(1)
  • 変圧器絶縁油の役割(2)
  • 架橋ポリエチレンの特性(3)
  • がいしの種類(4)
  • 絶縁材料の劣化(5)

SF6ガスの特性

SF6ガスの特性

・無色、無臭、無毒

・不燃性

・化学的に安定(不活性)

・比重が空気より大きい

・2~3気圧に圧縮すると絶縁油と同等の絶縁耐力となる

・アークの消弧性能に優れる

地球温暖化への影響が大きい

SF6ガスは、オゾン層破壊への影響が大きいガスではなく、地球温暖化への影響が大きいガスです。

したがって、(1)の記述は正しいです。

変圧器絶縁油の役割

変圧器絶縁油の役割

・変圧器内部を絶縁する

・変圧器内部で発生する熱を対流などによって放散冷却する

したがって、(2)の記述は正しいです。

変圧器の絶縁油には、主に鉱油系絶縁油が使用されることも覚えておきましょう。

架橋ポリエチレンの特性

架橋ポリエチレンの特性

絶縁特性に優れる

・立体網目状分子構造で耐熱変形性が大幅に改善

したがって、(3)の記述は正しいです。

がいしの種類

がいしの種類

・磁器がいし(我が国の主流)

・ガラスがいし

・ポリマがいし(軽量性耐衝撃性に優れる)

したがって、(4)の記述は正しいです。

絶縁材料の劣化

絶縁材料の劣化要因

・熱

・電気

・機械

・化学薬品

・放射線

・紫外線

・水分

したがって、(5)の記述は正しいです。

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