電験三種 電験三種の過去問解説

【使いやすさNo.1】電験三種(電力)の過去問解説集2017★動画と図でやさしく説明

2019年10月26日

電験三種の過去問解説(電力):2017年(平成29)問9
架空送電に関する記述(穴埋)

次の文章は、架空送電に関する記述である。

鉄塔などの支持物に電線を固定する場合、電線と支持物は絶縁する必要がある。その絶縁体として代表的なものに懸垂がいしがあり、 \(\fbox{ (ア) }\) に応じて連結数が決定される。

送電線への雷の直撃を避けるために設置される \(\fbox{ (イ) }\) を架空地線という。架空地線に直撃雷があった場合、鉄塔から電線への逆フラッシオーバを起こすことがある。これを防止するために、鉄塔の \(\fbox{ (ウ) }\) を小さくする対策がとられている。

発電所や変電所などの架空電線の引込口や引出口には避雷器が設置される。避雷器に用いられる酸化亜鉛素子は \(\fbox{ (エ) }\) 抵抗特性を有し、雷サージなどの異常電圧から機器を保護する。

上記の記述中の空白箇所(ア) 、(イ)、(ウ)及び(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  (ア) (イ) (ウ) (エ)
(1) 送電電圧 裸電線 接地抵抗 非線形
(2) 送電電圧 裸電線 設置間隔 線形
(3) 許容電流 絶縁電線 設置間隔 線形
(4) 許容電流 絶縁電線 接地抵抗 非線形
(5) 送電電圧 絶縁電線 接地抵抗 非線形

出典元:一般財団法人電気技術者試験センター


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過去問のポイント

架空送電の中でも、がいし、架空地線、避雷器に関する知識が必要な問題です。

問題を解くポイント

  • がいしの個数(ア)
  • 架空地線とは(イ)
  • 雷害対策(ウ)
  • 避雷器とは(エ)

がいしの個数

がいしの連結個数

電圧階級(送電電圧)や*環境により決定

*塩害対策で、がいしの連結個数を増加させることがあります。

したがって、(ア)には送電電圧が入ります。

架空地線とは

架空地線

送電線への雷の直撃を避けるために設置される裸電線

したがって、(イ)には裸電線が入ります。

雷害対策

架空地線に直撃雷があった場合の逆フラッシオーバ対策

鉄塔の接地抵抗を小さくする

したがって、(ウ)には接地抵抗が入ります。

避雷器とは

避雷器

雷サージなどの異常電圧から機器を保護する装置

避雷器に用いられる酸化亜鉛素子は非線形特性を有します。

したがって、(エ)には非線形が入ります。

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