電験三種 電験三種の過去問解説

【使いやすさNo.1】電験三種(電力)の過去問解説集2016★動画と図でやさしく説明

2019年10月25日

電験三種の過去問解説(電力):2016年(平成28)問3
汽力発電所のボイラ及びその付属設備(論説)

汽力発電所のボイラ及びその付属設備に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)蒸気ドラムは、内部に蒸気部と水部をもち、気水分離器によって蒸発管からの気水を分離させるものであり、自然循環ボイラ、強制循環ボイラに用いられるが貫流ボイラでは必要としない。

(2)節炭器は、煙道ガスの余熱を利用してボイラ給水を飽和温度以上に加熱することによって、ボイラ効率を高める熱交換器である。

(3)空気予熱器は、煙道ガスの排熱を燃焼用空気に回収し、ボイラ効率を高める熱交換器である。

(4)通風装置は、燃焼に必要な空気をボイラに供給するとともに発生した燃焼ガスをボイラから排出するものである。通風方式には、煙突だけによる自然通風と、送風機を用いた強制通風とがある。

(5)安全弁は、ボイラの使用圧力を制御する装置としてドラム、過熱器、再熱器などに設置され、蒸気圧力が所定の値を超えたときに弁体が開く。

出典元:一般財団法人電気技術者試験センター


スポンサーリンク

過去問のポイント

汽力発電所で用いられる各種設備(蒸気ドラム、節炭器、空気予熱器、通風装置、安全弁)の機能を覚えていないと解けない問題です。

問題を解くポイント

  • 蒸気ドラムとは
  • 節炭器とは
  • 空気予熱器とは
  • 通風装置とは
  • 安全弁とは

蒸気ドラムとは

蒸気ドラム

内部に蒸気部と水部をもち、気水分離器によって蒸発管からの気水を分離させるもの

*貫流ボイラでは必要ない

したがって、(1)の記述は正しいです。

節炭器とは

節炭器

煙道ガスの余熱を利用してボイラ給水を温め、ボイラ効率を高める熱交換器

したがって、(2)の記述は誤りです。

注意ポイント

給水を温めますが、飽和温度以上まで加熱しません!

空気予熱器とは

空気予熱器

煙道ガスの排熱を燃焼用空気に回収し、ボイラ効率を高める熱交換器

したがって、(3)の記述は正しいです。

通風装置とは

通風装置

燃焼に必要な空気をボイラに供給するとともに発生した燃焼ガスをボイラから排出するもの

煙突だけによる自然通風と、送風機を用いた強制通風とがある

したがって、(4)の記述は正しいです。

安全弁とは

安全弁

ボイラの使用圧力を制御する装置(蒸気圧力が所定の値を超えたときに弁体が開く)

*ドラム、過熱器、再熱器などに設置

したがって、(5)の記述は正しいです。

スポンサーリンク

過去問をベースにしたオリジナル問題

空白部以外の箇所が問われる可能性があります。
過去問をベースにしたオリジナル問題を作成しているので、違った視点で勉強したい方はご活用下さい。

【全問正解できるかな?】電験三種(電力)の過去問クイズ2016

続きを見る

次のページへ >

-電験三種, 電験三種の過去問解説
-

© 2024 電トレブログ! Powered by AFFINGER5