電験三種 電験三種の過去問解説

【使いやすさNo.1】電験三種(電力)の過去問解説集2016★動画と図でやさしく説明

2019年10月25日

電験三種の過去問解説(電力):2016年(平成28)問11
地中配電線路に用いられる機器の特徴(論説)

地中配電線路に用いられる機器の特徴に関する記述a~eについて、誤っているものの組合せを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

a 現在使用されている高圧ケーブルの主体は、架橋ポリエチレンケーブルである。
b 終端接続材料のがい管は、磁器製のほか、EPゴムやエポキシなど樹脂製のものもある。
c 直埋変圧器(地中変圧器)は、変圧器孔を地下に設置する必要があり、設置コストが大きい。
d 地中配電線路に用いられる開閉器では、ガス絶縁方式は採用されない。
e 高圧需要家への供給用に使用される供給用配電箱には、開閉器のほかに供給用の変圧器がセットで収納されている。

(1) a
(2) b,e
(3) c,d
(4) d,e
(5) b,c,e

出典元:一般財団法人電気技術者試験センター


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過去問のポイント

このタイプの論説問題は難易度が高いです。

また、bとeについては、記載のない参考書もあるため、正解率はかなり低いと思います。

問題を解くポイント

  • 架橋ポリエチレンケーブルとは(a)
  • 終端接続材料のがい管材料(b)
  • 直埋変圧器の変圧器孔(c)
  • ガス絶縁開閉装置とは(d)
  • 供給用配電箱とは(e)

架橋ポリエチレンケーブルとは

架橋ポリエチレンケーブル

現在使用されている高圧ケーブルで主体

したがって、aの記述は正しいです。

また、今回問われていない架橋ポリエチレンケーブルの特徴を覚えておくこともオススメします。

架橋ポリエチレンケーブルの特徴

・絶縁物の比誘電率が小さい

充電電流誘電体損失小さい

・最高許容温度が90℃と高い ➡ 許容電流大きい

終端接続材料のがい管材料

終端接続材料のがい管材料

磁器製のほか、EPゴムやエポキシなど樹脂製のものもある

したがって、bの記述は正しいです。

直埋変圧器の変圧器孔

直埋変圧器の変圧器孔

変圧器孔を地下に設置する必要があり、設置コストが大きい

したがって、cの記述は正しいです。

ガス絶縁開閉装置とは

ガス絶縁方式

地中配電線路に用いられる開閉器に採用される

したがって、dの記述は誤りです。

ガス絶縁開閉方式は特徴が多いので、どの特徴が問われても対応できるようになりましょう。

ガス絶縁開閉装置の特徴

・金属製容器に遮断器、断路器、避雷器、変流器、母線、接地装置等の機器を収納し、絶縁ガスを充てんした装置

・絶縁ガスは、六フッ化硫黄ガス

・塩害、塵埃等外部の影響を受けにくい

・コンパクトに製作できる(変電設備の縮小化)

・据付け作業工期を短くできる

供給用配電箱とは

供給用配電箱

高圧需要家への供給用に使用される供給用配電箱には、開閉器のほかに供給用の変圧器がセットで収納されない

したがって、eの記述は誤りです。

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