電験三種電力の2018年過去問解説

電験三種 電験三種の過去問解説

【使いやすさNo.1】電験三種(電力)の過去問解説集2018★動画と図でやさしく説明

2019年10月27日

電験三種の過去問解説(電力):2018年(平成30)問7
変圧器の保全・診断(論説)

変圧器の保全・診断に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)変圧器の予防保全は、運転の維持と事故の防止を目的としている。

(2)油入変圧器の絶縁油の油中ガス分析は内部異常診断に用いられる。

(3)部分放電は、絶縁破壊が生じる前ぶれである場合が多いため、異常診断技術として、部分放電測定が用いられることがある。

(4)変圧器巻線の絶縁抵抗測定と誘電正接測定は、鉄心材料の経年劣化を把握することを主な目的として実施される。

(5)ガスケットの経年劣化に伴う漏油の検出には、目視点検に加え、油面計が活用される。

出典元:一般財団法人電気技術者試験センター


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過去問解説

全く勉強していない方は解けて、中途半端に変圧器の知識があると難しい変わった問題です。

繰り返し過去問学習をされている方は、解答部分以外の記述内容も覚えるようにしましょう。

問題を解くポイント

  • 予防保全の目的(1)
  • 油中ガス分析とは(2)
  • 部分放電測定とは(3)
  • 絶縁抵抗測定、誘電正接測定とは(4)
  • 漏油の変出方法(5)

予防保全の目的

予防保全の目的

運転の維持と事故の防止


したがって、(1)の記述は正しいです。

油中ガス分析とは

油中ガス分析

内部異常診断に用いる


変圧器内部で、局部過熱部分放電アーク放電が発生すると、特有の分解ガスが発生して、大部分が絶縁油の中に溶解します

絶縁油中に含まれるガスを分析することで、内部異常(局部過熱、部分放電、アーク放電)の種類を推測することができます。

したがって、(2)の記述は正しいです。

部分放電測定とは

部分放電測定

部分放電に伴う微弱なパルス信号を測定する異常診断技術


部分放電とは、絶縁物の内部に微小空げき(ボイド)があると、高電圧が印加されると部分放電(ボイド放電)が発生劣化の原因となり、最終的には絶縁破壊に至ります。

つまり、部分放電は絶縁破壊が生じる前ぶれであると言えるので、(3)の記述は正しいです。

絶縁抵抗測定と誘電正接測定とは

絶縁抵抗測定と誘電正接測定

巻線の経年劣化を把握する異常診断技術


したがって、(4)の記述は誤りです。

覚えていないと解けない問題に見えますが、実は問題文をよく見ると、絶縁抵抗測定と誘電正接測定を知らなくても正解できます。

【問題文(4)】
変圧器巻線の絶縁抵抗測定と誘電正接測定は、鉄心材料の経年劣化を把握することを主な目的として実施される。


黄色で強調した部分を見て下さい…巻線を測定しても鉄心の経年劣化はわかりません。

巻線を測定してわかることは、巻線のことです。

間違えてしまった方が一歩引いて考えると、単純だなって思えてもらえれば幸いです。

漏油の検出方法

漏油の検出方法

目視点検と油面計で検出


したがって、(5)の記述は正しいです。

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