電験三種電力の2018年過去問解説

電験三種 電験三種の過去問解説

【使いやすさNo.1】電験三種(電力)の過去問解説集2018★動画と図でやさしく説明

2019年10月27日

電験三種の過去問解説(電力):2018年(平成30)問11
地中送電線路の各種電力ケーブル(論説)

地中送電線路に使用される各種電力ケーブルに関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)OFケーブルは、絶縁体として絶縁紙と絶縁油を組み合わせた油浸紙絶縁ケーブルであり、油通路が不要であるという特徴がある。給油設備を用いて絶縁油に大気圧以上の油圧を加えることでボイドの発生を抑制して絶縁強度を確保している。

(2)POFケーブルは、油浸紙絶縁の線心3条をあらかじめ布設された防食鋼管内に引き入れた後に、絶縁油を高い油圧で充てんしたケーブルである。地盤沈下や外傷に対する強度に優れ、電磁遮蔽効果が高いという特徴がある。

(3)CVケーブルは、絶縁体に架橋ポリエチレンを使用したケーブルであり、OFケーブルと比較して絶縁体の誘電率、熱抵抗率が小さく、常時導体最高許容温度が高いため、送電容量の面で有利である。

(4)CVTケーブルは、ビニルシースを施した単心CVケーブル3条をより合わせたトリプレックス形CVケーブルであり、3心共通シース形CVケーブルと比較してケーブルの熱抵抗が小さいため電流容量を大きくできるとともに、ケーブルの接続作業性がよい。

(5)OFケーブルやPOFケーブルは、油圧の常時監視によって金属シースや鋼管の欠陥、外傷などに起因する漏油を検知できるので、油圧の異常低下による絶縁破壊事故の未然防止を図ることができる。

出典元:一般財団法人電気技術者試験センター


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過去問解説

4種類(OF/POF/CV/CVT)の電力ケーブルの特徴と構成に知識が必要な問題です。

各ケーブルの断面図とあわせて、意味を覚えることをオススメします。

問題を解くポイント

  • OFケーブル、POFケーブルとは(1、2、5)
  • CVケーブル、CVTケーブルとは(3、4)

OFケーブル、POFケーブルとは

OFケーブルの断面図
OFケーブル
POFケーブルの断面図
POFケーブル

OFケーブル

油通路があることが特徴のケーブル。
給油設備を用いて絶縁油に大気圧以上の油圧を加えることでボイドの発生を抑制して絶縁強度を確保できる。


したがって、(1)の記述は誤りです。

断面図を見てわかるとおり、ケーブル中心に油通路があります。

POFケーブル

油浸紙絶縁の線心3条を防食鋼管内に引き入れて、絶縁油を高い油圧で充てんしたケーブル


鋼管に覆われていることがイメージできれば、特徴を覚えやすいと思います。

POFケーブルの特徴

  • 地盤沈下や外傷に対する強度に優れる
  • 電磁遮蔽効果が高い


したがって、(2)の記述は正しいです。

また、OFケーブルとPOFケーブルともに油圧がかかっているため、

油圧の常時監視によって金属シースや鋼管の欠陥、外傷などに起因する漏油を検知でき、油圧の異常低下による絶縁破壊事故の未然防止を図れる


といったメリットがあるため、(5)の記述は正しいです。

CVケーブル、CVTケーブルとは

CVケーブル
CVTケーブル

参考

絶縁体に架橋ポリエチレンを使用したケーブル


CVケーブルは特徴が多いので、試験までに全て覚えられるように頑張りましょう。

CVケーブルの特徴

  • 絶縁物の熱抵抗率が小さい
  • 充電電流が小さい
  • 誘電体損失が小さい
  • 最高許容電流が高く許容電流が大きい(送電容量が有利)

したがって、(3)の記述は正しいです。

CVTケーブル

ビニルシースを施した単心CVケーブル3条をより合わせたトリプレックス形CVケーブル


3条をより合わせることによる特徴は以下の通りです。

CVTケーブルの特徴

  • 3心共通シース形CVケーブルと比較してケーブルの熱抵抗が小さい
    (電流容量を大きくできる)
  • ケーブルの接続作業性がよい

したがって、(4)の記述は正しいです。

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