第二種電気工事士の技能試験で使用する代用端子台とケーブルの結線方法説明と、欠陥扱いになる事例を写真付き解説

電工二種

【被覆の挟み込み、心線の露出に注意!】代用端子台への結線作業解説

2020年8月7日

こんな方におすすめ

  • 端子台への結線作業を知りたい
  • 候補問題の練習前に基礎知識を知りたい

このような方に向けて、記事を作成しています。

 

この記事では、第二種電気工事士の技能試験の受験勉強をされる方向けに、端子台への結線作業を説明します。

 

↓ちなみに、こちらが端子台です。

第二種電気工事士の技能試験で使用する端子台の画像

 

端子台は、タイムスイッチや遮断器、自動点滅器、リモコンリレーなどの代用として用いられます。

基本的に配布される試験問題の施工条件に従って結線すれば大丈夫ですが、欠陥となってしまう条件は注意して覚えておきましょう

端子台の施工条件

端子台を用いる試験問題の場合、下記のような『説明図』や『施工条件』があるので、条件に従って施工しましょう。
(例として、3つの候補問題を選びました。)

第二種電気工事士の技能試験で配布される問題の施工条件に記載される端子台の説明図

端子台のどの部分が遮断器や、スイッチに相当するのかが説明されています。

 

複線図の描き方で勉強しているので大丈夫だと思いますが、

N:接地側(白色)

L:非接地側(黒色)

となります。

【複線図が書けない方へ】ラクな書き方を第二種電気工事士合格者が解説

続きを見る

 

『R、S、T、ET』と記載されている場合は、施工条件を確認しましょう。

施工条件

電線の色別(絶縁被覆の色)は次によること。

・200V回路の電源からの配線には、R相に赤色S相に白色T相に黒色を使用する。

接地線は緑色を使用する。

 

ちなみに、何も記載が無い箇所については、何色の電線を結線しても大丈夫です。

端子台への結線

端子台に電線を結線した画像

それでは、端子台への結線方法を説明します。

まだ、材料と工具を準備できていない方はこちらの記事を参考に準備して下さい。

第二種電工事士の技能(実技)を初受験する方へ|オススメの勉強方法解説

続きを見る

 

電線の加工(シースと絶縁被覆の剥ぎ取り寸法)についても復習しながら結線作業を解説しますが、電線の加工について詳しく勉強したい方は下記の記事をご確認下さい。

ケーブルの加工方法|電工二種技能(実技)で役立つ寸法取りを徹底解説
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step
1
シースの剥ぎ取り

ランプレセプタクルに結線するVVFケーブルのシースをストリッパーで剥ぎ取る画像

端子台に結線するVVFケーブルのシースをVVFストリッパーで50mm剥ぎ取ります。

 

step
2
電線を整える

端子台に結線する電線の形を整えている画像

電線の形を整えて端子台の奥に当てましょう。

端子台の端部と座金の間くらいで、絶縁被覆を剥ぎ取ります。

 

step
3
絶縁被覆の剥ぎ取り

端子台に結線する電線の絶縁被覆を剥ぎ取って長さを確認する画像

絶縁被覆を剥ぎ取ったら端子台に合わせてみましょう。

端子台の端面から心線が露出したり、座金に絶縁被覆を挟みそうであれば、面倒ですが微調整します。

 

step
4
端子台に結線

端子台のネジを締めて電線を結線する画像

ネジをゆるめて心線を差し込みます。

 

下記に注意しながら、ねじを締め込みましょう!

注意ポイント

・絶縁被覆の挟み込み

・心線の異常な露出

 

端子台に結線した電線の心線が座金と端子台の端面の間にある最適な画像

端子台端面と座金端面の間に心線が見えていれば、丁度良い長さです。

 

代用端子台への結線作業まとめ

端子台への結線は目視で合わせる感じになるので、欠陥扱いとなる注意事項を覚えておきましょう!

 

注意ポイント

・絶縁被覆の挟み込み

・心線の異常な露出

 

ちなみに、シースの剥ぎ取り寸法は50mmです。

 

また、候補問題を練習する際は、焦って力んでしまいネジを舐めないように注意して締め込みましょう!

技能試験候補問題について

技能試験の候補問題については、YouTubeで動画解説しています。是非、ご活用下さい(^^)

施工解説動画を見る

YouTube

まずは、どんな感じか雰囲気をつかみましょう

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