こんな方におすすめ
- 電工二種の技能試験を受験予定
- 複線図の描き方を知りたい
- 技能試験でどんな知識が必要か知りたい
このような方に向けて、記事を作成しています。
第二種電気工事士の技能試験では、配線図(単線図)と施工条件をもとに、作品を完成させる試験です。 続きを見る
*技能試験の内容を知らない方は、最初にこちらの記事をご確認下さい
【実技って何やるの?】電工二種技能試験の内容を初心者向けに解説!
単線図の状態では、施工できない(変態は除く)ので、複線図を描いてから施工します。
複線図には、描くためのルールと手順がありますが、複雑なルールでは無いのでご安心下さい。
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複線図を描くルール
配布された単線図から複線図を描く場合、守らなければならないルールがあります。
ルール通りに施工できないと、欠陥扱いになり不合格になるので、間違えないように注意して下さい。
複線図を描くルール
・器具の配置は単線図の通りにする
・接地側(N)は白色の電線を使用し、照明器具とコンセントに結線する
・非接地側(L)は黒色の電線を使用し、スイッチ(点滅器)とコンセントに結線する
複線図を描く手順
電工二種の単線図は複雑では無いので、手順を意識しなくても複線図は描けますが、基本的には下記の手順で描いていきます。
複線図を描く手順
①単線図通りに図記号を配置する
②接地側の電源(N)から白色の電線で、照明器具とコンセントを結線する
③非接地側の電源(L)から黒色の電線で、スイッチとコンセントを結線する
④スイッチに対応する照明器具を結線する
⑤ケーブルの切断寸法を記入する
+50mm:照明器具結線部、
+100mm:スイッチやコンセント結線部
+100mm:電線相互接続部
⑥リングスリーブ圧着マークを記入する
複線図の例題練習
文字を読んでもイメージしにくいと思うので、実際に下記の単線図から複線図を描いてみましょう。
ちなみに、A部分をリングスリーブによる接続、B部分を差込形コネクタによる接続とします。
step
1単線図通りに図記号を配置する

ポイント
・電源の接地側をN、非接地側をL
・イは位置表示灯内臓のタンブラスイッチ
step
2接地側の電源(N)から白色の電線で、照明器具を結線する

step
3非接地側の電源(L)から黒色の電線で、スイッチを結線する

ポイント
スイッチ『イからロ』『ロからハ』の渡り線は黒色で結線する
step
4スイッチに対応する照明器具を結線する
ポイント
『スイッチのロ~A~Bまでの電線』と『スイッチのハ~A~Bまでの電線』については、色の指定はありません
つまり、下記のように4通りの複線図が描けます。
step
5ケーブルの切断寸法を記入する
ポイント
単線図に記入された施工寸法だけでなく、『器具への結線』や『電線相互の接続』をする部分の長さを加えます
+50mm:照明器具結線部、
+100mm:スイッチやコンセント結線部
+100mm:電線相互接続部
step
6リングスリーブ圧着マークを記入する
電線の組合せ | 圧着マーク | リングスリーブ |
Φ1.6 × 2本 | 〇 | 小 |
Φ1.6 × 3本 | 小 | |
Φ1.6 × 4本 | ||
Φ2.0 × 2本 | ||
Φ1.6 × 1本とΦ2.0 × 1本 | ||
Φ1.6 × 2本とΦ2.0 × 1本 | ||
Φ1.6 × 3本とΦ2.0 × 1本 | 中 | 中 |
Φ1.6 × 1本とΦ2.0 × 2本 | ||
Φ1.6 × 2本とΦ2.0 × 2本 |
電線の組合せによって、圧着マークと使用するリングスリーブが異なるので、しっかり覚えておきましょう。
まとめ(候補問題で練習しましょう)
複線図を描く手順をおさらいしましょう。
複線図を描く手順
①単線図通りに図記号を配置する
②接地側の電源(N)から白色の電線で、照明器具とコンセントを結線する
③非接地側の電源(L)から黒色の電線で、スイッチとコンセントを結線する
④スイッチに対応する照明器具を結線する
⑤ケーブルの切断寸法を記入する
+50mm:照明器具結線部、
+100mm:スイッチやコンセント結線部
+100mm:電線相互接続部
⑥リングスリーブ圧着マークを記入する
あとは、実際に受験される年の候補問題で複線図の練習を繰り返して、マスターしましょう。
ちなみに、候補問題を練習する際は、工具と材料が必要です。
セット販売されている物の中には、内容不足で買って後悔する物もあります。
私がオススメできる物をまとめたので、まだ準備をされていない方は、下記よりどうぞ😌
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技能試験候補問題について
技能試験の候補問題については、YouTubeで動画解説しています。是非、ご活用下さい(^^)