第二種電気工事士の技能試験で使用する配線用遮断器とケーブルの結線方法説明と、欠陥扱いになる事例を写真付き解説

電工二種

【絶縁被覆の剥ぎ取り寸法は1cm!】配線用遮断器への結線作業解説

2020年8月8日

こんな方におすすめ

  • 配線用遮断器への結線作業を知りたい
  • 候補問題の練習前に基礎知識を知りたい

このような方に向けて、記事を作成しています。

 

この記事では、第二種電気工事士の技能試験の受験勉強をされる方向けに、配線用遮断器への結線作業を説明します。

 

↓ちなみに、こちらが配線用遮断器です。

第二種電気工事士の技能試験で使用する配線用遮断器の画像

 

遮断器の代わりに端子台が用いられることもあるので、端子台の結線作業も忘れずに勉強しておきましょう。

第二種電気工事士の技能試験で使用する代用端子台とケーブルの結線方法説明と、欠陥扱いになる事例を写真付き解説
【被覆の挟み込み、心線の露出に注意!】代用端子台への結線作業解説

続きを見る

 

結線時の注意点は端子台と同様ですが、絶縁被覆の剥ぎ取り寸法は覚えておくと便利なのでオススメです。

配線用遮断器の向きと極性

第二種電気工事士の技能試験で使用する配線用遮断器の画像

配線用遮断器は上下に電線結線部がありますが、

 

ポイント

上下どちらを電源側、負荷側にしても大丈夫です。
(どっちに結線しても大丈夫です)

 

上下の区別はいらないですが、極性は間違えないようにして下さい。

 

遮断器の極性

L:非接地側(黒色)

N:接地側(白色)

 

極性を間違えて結線してしまうと、欠陥となり不合格なのでご注意下さい。

配線用遮断器に極性を間違えて電線を結線してしまった欠陥画像

 

L、Nの表示については、複線図の描き方でも必要な知識なので、複線図の描き方がわからない方はこちらの記事もご確認下さい。

【複線図が書けない方へ】ラクな書き方を第二種電気工事士合格者が解説

続きを見る

 

配線用遮断器への結線作業

配線用遮断器に電線を結線した画像

それでは、配線用遮断器への結線方法を説明します。

まだ、材料と工具を準備できていない方はこちらの記事を参考に準備して下さい。

第二種電工事士の技能(実技)を初受験する方へ|オススメの勉強方法解説

続きを見る

 

電線の加工(シースと絶縁被覆の剥ぎ取り寸法)についても復習しながら結線作業を解説しますが、電線の加工について詳しく勉強したい方は下記の記事をご確認下さい。

ケーブルの加工方法|電工二種技能(実技)で役立つ寸法取りを徹底解説
ケーブルの加工方法|電工二種技能(実技)で役立つ寸法取りを徹底解説

続きを見る

 

step
1
シースの剥ぎ取り

ランプレセプタクルに結線するVVFケーブルのシースをストリッパーで剥ぎ取る画像

配線用遮断器に結線するVVFケーブルのシースをVVFストリッパーで50mm剥ぎ取ります。

 

step
2
絶縁被覆の剥ぎ取り

配線用遮断器に結線するVVFケーブルの絶縁被覆を10mm剥ぎ取った画像

絶縁被覆を10mm剥ぎ取ります。

 

step
3
電線を整える

配線用遮断器に結線する電線の形を整えた画像

電線を広げて差し込んでみましょう。ねじを締め込んだ際に、絶縁被覆を挟みそうだなって思ったら絶縁被覆をもう少し剥ぎ取りましょう。

逆に、心線が露出するほど長かった場合は、心線を切断して露出しないように調整しましょう。

 

step
4
配線用遮断器に結線

配線用遮断器の座金を締め込んで電線を結線している様子の画像

下記に注意しながら、ねじを締め込みましょう!

注意ポイント

・絶縁被覆の挟み込み

・心線の異常な露出

 

配線用遮断器に電線を結線した画像

上から見て、心線が露出していなければOKです。

 

しかし、覗き込んだ際に、

配線用遮断器に結線した電線の被覆を挟み込んでしまった欠陥画像

被覆が挟まれていたら欠陥で不合格なので、絶縁被覆の剥ぎ取り長さには注意しましょう。

配線用遮断器への結線作業まとめ

配線用遮断器への結線は絶縁被覆を10mm剥ぎ取ることを覚えておけば大丈夫ですが、現物で調整することを忘れないようにしましょう。

 

注意ポイント

・絶縁被覆の挟み込み

・心線の異常な露出

 

欠陥にならないように、絶縁被覆と心線の長さを微調整しましょう。

技能試験候補問題について

技能試験の候補問題については、YouTubeで動画解説しています。是非、ご活用下さい(^^)

施工解説動画を見る

YouTube

まずは、どんな感じか雰囲気をつかみましょう

-電工二種

© 2024 電トレブログ! Powered by AFFINGER5