第二種電気工事士の技能試験で使用する露出形器具(ランプレセプタクル、引掛シーリング、露出形コンセント)とケーブルの結線方法説明と、輪作りの過程を写真付き解説

電工二種

【簡単】輪作りのやり方|ペンチとVVFストリッパーを使ったコツ解説

2020年7月26日

こんな方におすすめ

  • 候補問題の練習前に各作業を覚えたい
  • 輪作りのやり方を知りたい
  • 露出形器具への結線作業を知りたい

このような方に向けて記事を作成しています。

 

この記事では、第二種電気工事士の技能試験の受験勉強をされる方向けに、露出形器具への結線作業を説明しますが、そもそも露出形器具とはどれなのかご存じでしょうか?

露出形器具であるランプレセプタクルと引掛シーリングローゼットと露出形コンセントを一覧にした実物写真

電工二種で使用する露出形器具は、ランプレセプタクル・引掛シーリングローゼット・露出形コンセントの3種類です。

配線器具の種類を知らない方はこちらの記事をご確認下さい。

第二種電気工事士の技能試験で出題される図記号と配線器具の写真付き一覧
【知らないとキツイ】図記号と配線器具一覧(実物写真で理解しやすい)

続きを見る

 

これらの器具は、結線方法がそれぞれ異なるので、しっかりと各作業方法を覚えておきましょう。
(露出形コンセントを使用する問題は少ないので、忘れないようしましょう。)

 

なお、電工二種の技能試験の練習に必要な工具と材料が準備できていない方は、こちらの記事を参考にどうぞ。

第二種電工事士の技能(実技)を初受験する方へ|オススメの勉強方法解説

続きを見る

ランプレセプタクルへの結線(輪作り)

ランプレセプタクルに電線を結線した画像

ランプレセプタクルに電線を結線する際は、心線に輪を作って、ねじで締めつけて結線します。

それでは、電線の加工(シースと絶縁被覆の剥ぎ取り寸法)も復習しながら結線作業を解説致しますが、電線の加工について詳しく勉強したい方は下記の記事をご確認下さい。

ケーブルの加工方法|電工二種技能(実技)で役立つ寸法取りを徹底解説
ケーブルの加工方法|電工二種技能(実技)で役立つ寸法取りを徹底解説

続きを見る

 

step
1
シースの剥ぎ取り

ランプレセプタクルに結線するVVFケーブルのシースをストリッパーで剥ぎ取る画像

ランプレセプタクルに結線するVVFケーブのシースを、VVFストリッパー50mm剥ぎ取ります。

 

step
2
絶縁被覆の剥ぎ取り

ランプレセプタクルに結線するVVFケーブルの絶縁被覆をストリッパーで剥ぎ取る画像

ランプレセプタクルに結線するVVFケーブの絶縁被覆を、VVFストリッパー30mm剥ぎ取ります。

 

step
3
ペンチで心線を挟む

ランプレセプタクルに結線するVVFケーブルの心線をニッパーで挟んだ画像

絶縁被覆の端から2~3mmくらい離れた心線をペンチで挟みます。

 

step
4
心線を直角に曲げる

ランプレセプタクルに結線するVVFケーブルの心線をニッパーで挟んで直角に折り曲げた画像

勢い良く、クイッと90°曲げて下さい。

 

step
5
はみ出した心線を直角に曲げる

ランプレセプタクルに結線するVVFケーブルの心線をニッパーで挟んだ時にはみ出した部分を直角に折り曲げた画像

ペンチから、はみ出している心線をペンチに押し付けるようにして、曲げます。

 

step
6
はみ出した心線を切断する

ランプレセプタクルに結線するVVFケーブルの心線をニッパーで挟んだ時にはみ出した部分を切断する画像

ステップ5で折り曲げた心線を2mmほど残して切断します。

 

step
7
切断した心線をストリッパーで挟む

ランプレセプタクルに結線するVVFケーブルの心線をストリッパーで挟んだ画像

ステップ6で心線を2mm程度残して切断しているので、2mm残った部分をVVFストリッパーで挟みます。

この時、手のひらを上に向けて挟むと良いです。

 

step
8
手首を内側にひねって輪作りする

ランプレセプタクルに結線するVVFケーブルの心線をストリッパーで挟んで輪作りする画像

手のひらが上を向いているので、手首を内側にひねって丸く曲げます。

最初はランプレセプタクルの接続ねじに対して、小さすぎる輪になったりしますが、何回かやっていればすぐ慣れるのでご安心下さい。

 

step
9
ランプレセプタクルへの結線

ランプレセプタクルの受金ねじ部に白色(接地側)電線を結線して、輪作りが右巻きになっていることを説明する画像

下記の注意点を守って、ランプレセプタクルに結線します。

・ケーブルを台座に通す

受金ねじ部の端子(W)に白色を結線する

・心線を右巻きで結線する

絶縁被覆を挟み込まないようにネジ締めする

 

step
10
完成

ランプレセプタクルに電線を結線した画像

露出形コンセントへの結線(輪作り)

露出形コンセントに電線を結線した画像

露出形コンセントに電線を結線する際も輪作りします。

輪の作り方とシースを剥ぎ取る寸法(50mm)はランプレセプタクルと同様ですが、絶縁被覆を剥ぎ取る寸法が異なるので注意して下さい。

露出形コンセントに結線するVVFケーブルの絶縁被覆をストリッパーで剥ぎ取る画像

注意ポイント

絶縁被覆の剥ぎ取り寸法:40mm

 

輪作りについては、ランプレセプタクルと同様の手順ですので写真は省略致します。

 

輪作りができましたら、露出形コンセントに結線しましょう!

露出形コンセントの接地側端子に白色電線を結線して、輪作りが右巻きになっていることを説明する画像

接地側端子(W)に白色を結線する

・輪作りを右巻きで結線する

・ケーブルを台座に通す

絶縁被覆を挟み込まないようにネジ締めする

これらに注意して結線できれば完成です。

露出形コンセントに電線を結線した画像

引掛けシーリングへの結線

引掛シーリングに電線を結線した画像

引掛シーリングへの結線は輪作りが必要無いですが、シースと絶縁被覆を剥ぎ取る長さに注意して結線して下さい。

 

step
1
ストリップゲージに合わせて剥ぎ取る

引掛シーリングに結線するVVFケーブルをストリップゲージに合わせている画像

引掛シーリングの側面にはストリップゲージがあるので、ストリップゲージに合わせて、シースと絶縁被覆を剥ぎ取ります。

 

太くて短いゲージが絶縁被覆の長さ、細くて長いゲージが心線の長さになりますが、言葉では表現しにくいので、剥ぎ取った写真をご確認下さい。

引掛シーリングに結線するVVFケーブルをストリップゲージに合わせて、シースと絶縁被覆を剥ぎ取った画像

 

step
2
引掛シーリングへの結線

引掛シーリングの接地側に白色電線を結線することを説明する画像

下記の注意点を守って、引掛シーリングに結線します。

・接地側極端子に白色の電線を差し込む

・心線が見えなくなるまで奥に差し込む

 

step
3
完成

引掛シーリングに電線を結線した画像

露出形器具への結線作業まとめ

基本的に電工二種の技能試験候補問題で輪作りをやらない問題は無いので、輪作りはスムーズに出来るようになっておきましょう

 

輪作り以外に注意して覚えておくべきことは、シースと絶縁被覆の剥ぎ取り寸法です。それぞれ異なるので、しっかりと覚えておきましょう。

剥ぎ取り寸法

【ランプレセプタクル】
シース:50mm
絶縁被覆:30mm

【露出形コンセント】
シース:50mm
絶縁被覆:40mm

【引掛シーリング】
シース:側面のストリップゲージ
絶縁被覆:側面のストリップゲージ

 

候補問題を練習しながら、徐々に慣れていきましょう♪

技能試験候補問題について

技能試験の候補問題については、YouTubeで動画解説しています。是非、ご活用下さい(^^)

施工解説動画を見る

YouTube

まずは、どんな感じか雰囲気をつかみましょう

-電工二種

© 2024 電トレブログ! Powered by AFFINGER5