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電験三種2020理論問5過去問解説

電験三種 電験三種の過去問解説

電験三種(理論)の過去問解説:2020年問5【電線の直流抵抗値(計算)】

2020年12月9日

令和2年度(2020年):第三種電気主任技術者試験(理論)問5

次に示す、A、B、C、Dの四種類の電線がある。いずれの電線もその長さは1kmである。この四つの電線の直流抵抗値をそれぞれR_A[Ω]R_B[Ω]R_C[Ω]R_D[Ω]とする。R_A[Ω]R_D[Ω]の大きさを比較したとき、その大きさの大きい順として、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし、ρは各導体の抵抗率とし、また、各電線は等断面、等質であるとする。

A:断面積が9×10^{-5}m^2の鉄(ρ=8.90×10^{-8}Ω・m)でできた電線
B:断面積が5×10^{-5}m^2のアルミニウム(ρ=2.50×10^{-8}Ω・m)でできた電線
C:断面積が1×10^{-5}m^2の銀(ρ=1.47×10^{-8}Ω・m)でできた電線
D:断面積が2×10^{-5}m^2の銅(ρ=1.55×10^{-8}Ω・m)でできた電線

(1) R_A > R_C > R_D > R_B
(2) R_A > R_D > R_C > R_B
(3) R_B > R_D > R_C > R_A
(4) R_C > R_A > R_D > R_B
(5) R_D > R_C > R_A > R_B

出典元:一般財団法人電気技術者試験センター

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抵抗値の公式

 

R=ρ\displaystyle\frac{l}{S}[Ω]

ρ:抵抗率[Ω・m]
ℓ:長さ[m]
S:断面積[m2]

動画解説

過去問の解説(2020年理論問5)

電線の直流抵抗値を求める問題です。

 

問題文中に、電線の

・長さ

・断面積

・抵抗率

が与えられているので、下記公式を用いて、直流抵抗値を求めましょう。

 

抵抗値の公式

R=ρ\displaystyle\frac{l}{S}[Ω]

ρ:抵抗率[Ω・m]
ℓ:長さ[m]
S:断面積[m2]

 

電線Aの直流抵抗値

R_A=8.9×10^{-8}×\displaystyle\frac{1×10^3}{9×10^{-5}}≅0.99[Ω]

電線Bの直流抵抗値

R_B=2.5×10^{-8}×\displaystyle\frac{1×10^3}{5×10^{-5}}=0.5[Ω]

電線Cの直流抵抗値

R_C=1.47×10^{-8}×\displaystyle\frac{1×10^3}{1×10^{-5}}=1.47[Ω]

電線Dの直流抵抗値

R_D=1.55×10^{-8}×\displaystyle\frac{1×10^3}{2×10^{-5}}=0.755[Ω]

 

各電線の直流抵抗値を比較すると、Cが最も大きいので、(4)が正解です。

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