こんな方におすすめ
- 電験三種を受験予定
- 電験三種を科目合格している
- 電験三種に興味がある
このような方に向けて記事を作成しました。
第三種電気主任技術者試験と言えば、合格率が低いのに年1回しか試験が実施されないということで、毎年9月の第一日曜日は受験生にとっては
夏の一大イベント
となっていましたが、ついに…2022年から年2回実施に変更されました。
とはいえ、年2回試験になることはアナウンスがありましたが、何月に試験が実施されるのか案内が無かったので、正直…
- 勉強に集中できない
- モチベーションが上がらない
- 学習計画がたてられない
といった、不都合もあったかと思いますが、ようやく試験日も決まりました。
そこで、この記事では電験三種試験日の案内に加えて、年1回試験の時に合格した筆者目線で
ココがポイント
年2回受験時の攻略法を提案
していこうと思いますので、受験勉強の参考にしていただけたら幸いです。
この記事を書いた人
保有資格:電験三種&電工二種
休日は基本的にツーリングしてます。
動画で解説
電験三種試験の実施日程:8月と3月
早速ですが、第三種電気主任技術者試験の実施日程は下記の通りです。
2022年度(令和4年度)
上期:2022年8月21日(日)
下期:2023年3月26日(日)
電験三種の受験申込期間
試験が年2回実施になったので、上期と下期それぞれで受験申込が必要です。
受験申込期間
上期:5月16日(月)~6月2日(木)
下期:11月21日(月)~12月8日(木)
受験回数が増えても、申し込みを忘れたら意味がありません。
試験日と申込期間は大きく離れているのでご注意下さい。
年2回実施によるメリット・デメリット
電験三種の試験回数が年2回になったことは、年1回実施の頃と比べて大きなメリットがあります。
メリット1:知識が残っているうちに受験できる
電験三種が年1回実施だった頃、一番きつかったのは、
暗記した知識を忘れていく
ことでした。
計算問題の解き方や公式は忘れないのですが、法規のA問題は1年間知識を保ち続けることが非常に困難でした。
忘れないようにするために、こまめに復習する必要がありますが、他の科目の勉強に時間を割きたいなど、
暗記科目の復習が勉強時間の足枷
になっていたと思っています。
しかし、年2回実施になれば法規などの暗記科目が不合格になっても、約半年後には受験する機会が訪れるので、
- 復習頻度
- 復習時間
を最小限に抑えることができ、非常にメリットがあると思います。
なんだかんだ、覚えた内容を忘れることが一番ストレスになって不安を抱くので、精神的にもメリットがあると思います。
メリット2:仕事や家庭の都合で受験できなくても、チャンスがすぐにくる
電験三種が年1回実施だったころ、受験生が一番恐れていたことは受験できないことでした。
受験できなくなる理由として体調不良がすぐに思いつくでしょうが、意外と多いのは
- 結婚式
- 身内の不幸
- 仕事
の3つです。
受験生にとって、電験三種の試験当日は長い期間勉強してきた実力が試される特別な日ですが……残念ながら他人から見ればいつもの日曜日です。
残酷なほどあっさりと断れない予定が入るので、年1回受験の頃は受けたくても受けられない方がいらっしゃいました。
しかし、年2回実施であれば上期に受けられなくなっても1年待たずに下期を受けられるので、受験日を臨機応変に変更できるところは魅力だと思います。
とはいっても、メリット1であげた暗記科目の知識保持が大変なので、上期下期両方受けたいところが本音ですね。
デメリット:資格の価値低下(…気にする必要無し)
デメリットについては、資格の価値低下が一部の電気管理技術者から囁かれていますが、受験生が気にする必要はありません。
電気主任技術者については、合格後に資格を活用した働きをする方が少ないことから、人手不足が問題になっています。
資格の価値低下については、試験回数が増えることで合格者も増えて、知識の無い人が業界に現れることを危惧しています。
とはいえ、試験内容と実務内容はかけ離れているので、結局のところは実務上必要なことも学ぶ姿勢が大切になってきますね。
年2回実施を攻略する方法:1発合格を狙わない
電験三種が年2回実施になったことで、合格に向けた攻略法で一番大切なことは…
ココがポイント
1発合格を狙わない
ことです。
年1回実施の頃から、1発合格はかなり厳しいハードルでした。
-
【電験三種の合格率が低い理由】難易度が高いから…とは限りません
続きを見る
年2回実施になって勉強期間も半分になったので、最初から科目合格狙いで計画的に受験すると良いでしょう。
(もちろん、電気科の高校生や電気系の大学生は一発合格を狙っても大丈夫です!)
電験三種の勉強スケジュール
電験三種が年2回実施になったことで、試験までの勉強スケジュールも年1回の頃よりも短期集中で勉強する必要があります。
電験三種合格までに必要な勉強時間は1,000時間と言われていますが、私も思い返してみると1,000時間くらい勉強したと思います。
電験三種では理論、電力、機械、法規の4科目を受験する必要があるので、一例として
合計1000時間
- 理論…300時間
- 電力…200時間
- 機械…300時間
- 法規…200時間
といったイメージで取り組むと良いかもしれません。
理論と機械は計算問題が多く、電力と法規は暗記問題が多いので、それぞれ解けるようになるまでに必要な時間が異なります。
もし、あなたの確保できる勉強時間が
- 平日…2時間
- 休日…6時間
だとしたら、1週間で22時間…1ヶ月で88時間…半年で528時間勉強できるので、1回の受験で2科目合格狙い!2回受験で合格!!を目指すと良いでしょう。
実際のところは、不合格になる科目もあるので、3回受験の1年半で電験三種を取得するつもりで挑みましょう。
年2回実施は合格するチャンス2倍と捉えて頑張りましょう
電験三種は年2回実施になったことで、科目合格制度を活用すると3年間に6回受験して4科目合格すれば取得できます。
暗記科目の知識を長期間保持する必要が無く、受験日の融通も聞くので、受験生にとって良いことばかりです。
とはいえ、試験問題が簡単になるわけではないので、試験本番までに1000時間勉強するつもり、日々積み上げていきましょう!
参考
電験三種に独学合格するためには、理解しやすい参考書を選ぶことが大切です。
『理解しやすい』については、高校生・大学生・社会人や文系・理系などの背景がそれぞれ異なりますので、基礎学力ごとにオススメの参考書をまとめました。
-
【一番オススメは無い!】電験三種の参考書を基礎学力別に紹介☆ゼキザップ!
続きを見る
参考書選びの参考になれば幸いです。